日本において、西洋食器と言えば、ロイヤルコペンハーゲンが最も価値の高い食器だと思われがちです。
ただし、西洋では、マイセンによる食器に価値が高い場合もあるのです。
古代の西洋は、意外にも白磁と呼ばれる白の陶器を作る技術がありませんでした。
西洋人にとっては、白磁による陶器作りが夢の技術でもあったのです。
東洋の陶磁器が西洋に入ってくる中で、国王によって白磁を作る研究が命令されました。
その工房が、マイセン地方にあり、現在のマイセンの由来になっています。
マイセンの陶器は、日本の伊万里焼、中国の陶器を参考にされています。
西洋人絵師に食器のデザインを描かせる事で、和洋折衷と呼ばれる様な質の高い品を作り出しているのです。
現在でも、当初の心構えは忘れておらず、一つ一つの食器は、職人の手で描かれています。
芸術作品としての質も高く、飾り物として扱える魅力的な逸品です。
日本の中では、中流家庭の方々が、ロイヤルコペンハーゲンを好む傾向があるのではないでしょうか。
ただし、上流階級においては、マイセンに価値を置いている人々もいるのです。
マイセンによる食器であれば、食器買取価格において、予想以上の値が付く可能性があります。